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当社のこだわり

バレル研磨作業に妥協しない厳しさと、環境への思いやり

バレル研磨は金属やプラスチックの角を丸めたり、表面全体を均一に仕上げるための技術です。
成形後のプラスチック製品のバリ取り(加工時に発生する不要な突起の処理)などは、ほとんどがバレル研磨によって行なわれています。

バレル研磨にはいくつかの種類があり、水を使用する湿式、水を使用しない乾式の分類はじめ、振動を加え研磨材との摩擦で研磨する振動式、バレル槽の回転により製品とメディアの摩擦で研磨する回転式など、様々な方法があります。

バレル研磨について

  • バレル研磨のイメージ

  • 製品加工例

適切なメディア選定
バレル研磨の仕上がりは、加工条件でほぼ決まってきます。
当社のバレル研磨は製品の素材や形状を加味した上で、製品とメディア(研磨石)のバランス、水の量を調整しながらバレルをかけていきます。
確実なメディアの選定と製品に合った専用の研磨剤を使用して行ないます。
また、素材や用途などに応じて、製品にもっとも適切な加工方法のご提案をさせていただきます。
充実したバレル設備
当社では100台近くの各種バレル機を保有しており、お客様の目的に合わせて様々な加工に対応しております。
仕上品質や研磨効率、コスト面においてもお客様にご満足いただける最適な加工方法をご提案いたします。
> 設備案内はこちら
メディア(研磨石)
メディア(研磨剤)
コンパウンド(研磨助剤)

加工技術について

回転バレル研磨、遠心バレル研磨、振動バレル研磨など様々な研磨方法に対応しております。
量産加工はもちろん、小ロットや少量試作も大歓迎です。お気軽にご相談ください。

主な研磨方法

  • ◆回転バレル研磨
  • ◆遠心バレル研磨
  • ◆振動バレル研磨
  • ◆可傾バレル研磨
  • ◆炭化水素洗浄機
  • ◆GUM研磨
  • ◆サンドブラスト

その他、下記の加工もご相談ください。

  • ◆化学研磨
  • ◆電解研磨
  • ◆ショットブラスト
  • ◆メッキ処理
  • ◆アルマイト処理
  • ◆各種熱処理
  • ◆コーティング処理

回転バレル研磨

最も一般的なバレル研磨方法で、製品と研磨材、コンパウンドや水などの相互運動により研磨する方法です。

【工作物と特長】
  • ◆ バレル研磨の中で最も基本的な加工であり、様々な製品に対応し、多目的な加工が行えます。
  • ◆ 加工時間は長くかかるものの、研磨ムラが少なく、製品へのダメージを最小限に抑え、安定した精密バレルが可能です。
  • ◆ バレル槽の大きさにより、少量から大量までの処理に対応可能です。
  • ◆ 弊社では、100L~500Lの機械を複数台所有しております。

遠心バレル研磨

複数(4個)のバレル槽が高速で公転、自転を行い内容物に遠心力を与える研磨方法です。

【工作物と特長】
  • ◆ 研磨機の中では最も研磨力が強く、短時間で加工を行う事が可能です。
  • ◆ 一般的に、回転バレルの10~15倍の研磨力があります。
  • ◆ 回転バレルに比べ、製品に与えるダメージが大きく対策が必要な場合があります。
  • ◆ 1度の処理数が回転バレルに比べ少量となります。
  • ◆ 弊社では、特注仕様機を含め複数台所有しております。

振動バレル研磨

振動によりバレル槽内の製品と研磨材が交互に摩擦運動を起こし、研磨する方法です。

【工作物と特長】
  • ◆ 流動速度は遅いですが、振動の加速度により瞬間的に大きな摩擦力を与える事が可能です。
  • ◆ 容積効率が高い為、量産性に優れています。
  • ◆ 回転バレルや遠心バレルとは基本工法が異なる為、製品の仕上がりが大きく異なります。
  • ◆ 弊社では、サークルタイプ、ボックスタイプの両方を所有しております。

GUM研磨

砥粒を混入した粘弾性研磨材(GUM)を、高圧のもとで低速流動させることにより、製品の平滑化や交差バリの除去を行う砥粒流動加工です。

【工作物と特長】
  • ◆ 工具の届かない場所への加工に適しています。
  • ◆ 内面の面粗度向上やバリ取り、R付けを行うことが可能です。
  • ◆ バレル研磨との工程の組み合わせにより、複合的処理も可能です。

炭化水素洗浄機

ただ今準備中です。公開までしばらくお待ちください。

サンドブラスト

ノズルから圧縮された空気とともに硅砂(サンド)を製品に噴射し、バリ取りやスケール除去を行う研磨方法です。

【工作物と特長】
  • ◆ 塗装の前下地処理やスケール除去、バリ取りを行うことが可能です。
  • ◆ 少量から量産対応まで様々な数量に対応可能です。
  • ◆ バレル研磨との工程の組み合わせにより、複合的処理も可能です。
  • ◆ 弊社では、多種類の硅砂(サンド)をご用意しております。

金属以外にもプラスチック、ゴム、セラミックなど幅広い材質の加工に対応しております。
詳しくは「取り扱い材質」ページをご覧ください。

品質について

  • バレル前

  • バレル後

徹底した品質管理
研磨、洗浄、乾燥を終えた製品は、最新の検査設備により、1品1品清浄度を確認しています。
形状や表面粗さ、画像測定はじめ、拡大画像による細部の確認、そして熟練した検査員の目による検査を行います。
独自の検査方法
検査工程では部品の清浄度要求に応える為にABCの3レベルの検査工程を保有し、お客様より大きな信頼と実績を得ています。
測定では、お客様のニーズにより表面粗さ、形状測定、バレル研磨前後の写真撮影などのデータを提供します。
目視による検査
顕微鏡による検査
測定機による検査

環境について

人と企業と自然の共生をめざして

バレル研磨は大量の水を使用します。発生した排水は最新設備を導入した排水処理施設にてクリーンな状態に。

-きれいな水からきれいな製品が生まれる-
当社では、排水処理を会社の根幹に関わる重要な工程と考え、人と企業と自然が互いに共生できる環境づくりを目指しています。
また、排水処理時に発生するスラッジ(切粉・さび・機械油の固形化物・金属粉などの沈殿物)は一部路盤材の材料として再利用しています。

バレル研磨で発生した排水
排水処理設備(自社完備)
路盤材などに再利用